もう１０年も前。
大阪の大学に通うために一歳上の姉とアパートで同居していた。
両親はお互いが監視役になって間違いを犯さないと思っていたらしいが、
灯台下暗し、姉弟とは言え若い男女のすることはどこも同じだ。
初体験のあの日、僕は姉より早く帰宅し、洗濯物を片付けていた。
その中の姉の下着を見たとき、妙に姉に対し、オンナを感じてしまった。
姉が帰宅し、夕食を食べているときも姉の顔がまっすぐ見れなかった。
姉は怪訝な顔をしていた。
夕食後姉が風呂に入ったときだった。
僕は思わず姉の脱いだばかりの下着を持ち出し、匂いを嗅いでいた。
もう我慢できなくなり、その場で裸になり、風呂へと乱入した。
姉は驚愕の表情だった。
僕は
「姉ちゃんが好きだ。」
と言いながら、姉を抱きしめていた。
あとは成り行きだった。
二人とも理性は無くしていた。
姉と結ばれ、その後はお定まりのコースだった。
毎日求め合った。
あれから１０年。
お互い結婚し幸せな家庭を築いているが、最近また姉としている。
きっかけは姉の職場と僕の職場が近いこと。
お互い同じ電車で帰れること。
夫婦では絶対しないようなことを求め合っている。
