学生時代、宿でバイトをした。
けっこう金はいいが、大変な仕事だ。
それこそ、掃除ばかりだ。
部屋の掃除、トイレの掃除、風呂の掃除。
それなりに面白いこともある。
特に休日の翌日はのんびりとできる。
ある日、昼間に風呂掃除をしていると男の客が入ってきた。
男湯と女湯を直結する掃除用のドアを開けて行き来できる。
女湯の掃除を先にすまそうとドアを開け女湯のサウナの後ろから始めた。
そして、洗い場に眼をやると女、それもモデル並の美体だ。
そしらぬふりをしてサウナ室の窓越しに横目で見ていたらこちらへくる。
そして、
「あんた掃除の人」
「ハイ、そうですが。すぐに出て行きます」
「いや、いいよ。大変だね。でも女の裸タダで見れるからいいか(爆)」
女は前を隠さず仁王立ちだ。
陰毛はタテに剃り揃えていて胸は整形でもしているようだ。
「あんた、いやお兄ちゃん、サウナへ入っていいの?」
「電源を落としていますが、それなりに暖かいのでご利用ください」
そして、俺は男湯へ戻りました。
男が出ていったので女湯の女も連れだろうから出たと思い、また女湯へ。
そうしたら、女はまだいた。
「あんた石鹸ないの?それと男湯にカミソリある?」
「ハァ、石鹸はありますが・・・カミソリですか?」
「あんた女だってカミソリ使うんだよ(笑)」
男湯から石鹸とカミソリを持って女へ渡した。
サウナの後ろにあるホースを始末しながら、
洗い場で脇にカミソリを当てる女の姿を見て、
「この女俺をからかってるな」
と思いそのまますぐに風呂場から出ていった。
何十人も裸は見れたがこいつは最高の美体、且つ最悪の女だった。