いつもの通勤電車。
オレは同じ時間の「ハッテン車両」に乗って、都心の某駅に向かっている。
でも・・・
いつも同じでつまらない、いつもと同じオヤジがたくさん乗っているだけ。
そう思ったオレは、途中のM駅でひとつ後の急行に乗り換えた。
好みのタイプを見つけられないまま、後ろの、大きなスーツケースを抱えた
女の子を気にしながら次のS駅に来た。
ドアが開き、人がなだれ出た後に、また人がなだれ込んでくる。
目の前に、かわいい感じのグレーのブレザーを来た○校生が立った。
まだぎゅうぎゅう詰めという程ではなく、ちょっとした間隙を置いてオレに
背中と左側を見せるようにそのかわいい○校生は立った。
また別の目の前には、白いキャップとタンクトップのマッチョ系の学生風の
ヤツが立ち、そいつが前でカバンを持ったこぶしに股間を押しつけるように
背の高めの30代後半風のリーマンが立っていた。
その二人に気を取られつつ、オレは斜め前に背を向けて立っているかわいい
○校生が気になって仕方がなかった。
ふと、オレの左手が、○校生の脇に下ろした左手に触れた。
…オレは、ちょっと意図的に、触れたままにしていた。
……と、○校生も手をよけようとしない。
温かい、かわいい○校生の指が、オレの指にあたる。
オレは、思い切ってその指を絡ませてみた。
あっ!
○校生もこたえてくるではないか。
オレの胸は高鳴った。
電車の中で、こんな風にハッテンするのは初めてのことなので、オレは脚が
ガクガク震えるのを感じていた。
次の停車駅M駅に着くころにはオレは彼の手を握り、彼もオレの手を握って
くれていた。
まだ股間をまさぐるには位置が悪く、お互い手を握り合って、お互いを確認
するだけだった。
M駅で人が多少入れ替わり、オレは彼の前に立つ格好になった。
彼の指を、オレの股間に持っていく。
彼もオレの股間を触り始めた。
ガマンできず、オレも彼のグレーの制服の股間をまさぐる。
はっきりと彼の形をオレは掴んだ。
すこし細めだけど、弾力があって堅く、長めのソレを、オレは確かめながら
さすった。
気が急いてチャックを下ろして中に指を入れようとしたが、彼は拒んだ。
オレはそのまま手を握りその手を股間に導いたり、オレも彼のをさわったり
していた。
次のN駅にはすぐに着く。
N駅でとんでもないことが起こった。
さっきはタンクトップの兄ちゃんと向かい合っていたリーマンが、俺たちに
気づいたのだ。
リーマンは急にこちらに身体をむけ、オレと彼の間に割り込んできた。
オレの手をのけるようにしてリーマンが彼の股間を、乱暴に触り始めた。
その感触はオレの右手の甲の先に感じていた。
オレは彼の左手を握りしめながら、そのリーマンから彼を守ろうと気ばかり
あせっていた。
でも次の瞬間、オレの右手はリーマンと共に、彼の股間をまさぐっていた。
リーマンの乱暴な手は、オレの時は拒んだはずの彼のジッパーを、したまで
押し下げている。
オレはもう耐えられず、その中に指を入れた。
温かい、ボクサーブリーフのような綿の感触の先に、さっきズボンの上から
感じた、彼の若いペニスがあった。
オレは、必死に彼をじかに触れようと、入り口を探す。
リーマンのごつごつした手は、そんなオレの手に覆いかぶさったり、果ては
オレの股間の方にまで伸びてきて、オレにもしつこく迫ってきた。
彼の柔らかな陰嚢に指が触れた。
10代初期から半ばの陰嚢は、まだ子どもらしい柔らかさが残る。
そのあと、オレはハリのある細く長い彼自身に触れた。
俺はそれをブリーフから引き出し、ズボンのチャックの外に出した。
そっと剥いた先には小さめのカリがあり、そのさきはもうあふれんばかりの
ガマン汁。
オレは指の腹を丁寧に使い、そのさきを撫で回した。
その間にもリーマンはオレの手を押しのけて彼に触れた。
オレはそっと手を離し、左手で彼の手をにぎり、
「ごめん、ガマンしてて」
と必死に呼びかけて
いた。
リーマンは乱暴に彼のペニスをしごいている。
彼もあまりの行動に焦ってしまっている風だった。
と、いつの間にかS駅を過ぎ、次のS駅に着く前になり彼はあせりなのか、
いきそうなのをこらえたのか、思い切った様子でリーマンの手を押しのけ、
ペニスをしまいこんでジッパーをあげた。
リーマンの手はまだしつこく彼に迫るが、オレは最後に彼のスボンの上から
彼のペニスを手のひらで包んで、リーマンの手から彼を守ろうとした。
その一方、左手は彼の右手を強く握りしめ、次の駅で降りてと訴えかけた。
S駅。
なだれ出るように客が降り、俺も彼もリーマンも押し出された。
と、一瞬オレは彼を見失った。
リーマンはそのまま電車に乗ったらしい。
彼は降りてなかったのか?
オレはあきらめも覚えて、ホームを進んだ。
と、目の前に、あのかわいい髪形とグレーの制服が歩いていた。
オレは、横を追い越して、ホームのはずれにあるトイレに向かう。
「ついて来てくれ」と祈りながら…。
彼は来てくれた。
トイレの個室はあいにくいっぱいだったが、彼はオレの後にトイレに入って
きて小便器に立つと、用をたしながらオレの方を見た。
オレは手帳を破ってメアドを書き「メールして」と彼にメモを渡した。
「うん」と軽くうなづいた彼は、トイレを出た。
その後、個室がひとつ空いたのでオレは彼を追ってみたが、丁度やってきた
電車の中に消えた。
メールはない。明日もあえるだろうか。
オレはあの時間帯の電車には月、火、水、土しか乗らない。
今度あったら、誰にも邪魔されずに、優しくしてあげたい。
それと、口でいかせてあげたい。
できることなら、やさしく抱いてあげながら…。
かわいい○校生との、はかない出会いだった。