同性愛者の館セレクション

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あれ、みたいな。
投稿者:
しゅん
俺が小学生の時、幼なじみの女の子がいた。
割と可愛かったけど、別に好きな奴がいたみたいで。
それが、隆だった。
習いごとで一緒だったから知ってる。
だから、余計悔しかった。

中学受験をしたから、電車で地元まで帰り、家まで歩いてるときだった。
『しゅんー。』
と後ろから声をかけられて、振り向けば隆がいた。
奴は、いわゆる美少年系統。
色はありえないくらい白くて顔立ちはめちゃ綺麗だし、背高いし細い。
細すぎるのもどうかとは思ったけど学ランが良く似合ってた。
それがまた俺のコンプレックスを倍増させたりした。
奴がいくら美少年だろうと関係ねぇ、…と思ってたんだけど。
にこにこしながら近くに寄られて、ちょっと驚いた。
背がかなり違う。
俺は確かに低いほうだけど。
肌の色が違いすぎるって。
俺が野球部なんだけど。
くいっ、と肩を捕まれて、隆は、ちょうどいーやと言った。
どうやら、数学の追試になってしまったらしく、悩んでいたらしい。
『しゅんは、数学出来たよね?』
イライラしてたから最初は断ってたけど、あまりにしつこいから折れた。
何でこんなやつに、とか思いつつ、一回行ったことがある隆の家へ。
両親は共働きだし、姉と弟もどっかへ行ってるらしい。
要は二人きりってこと。
俺はホモじゃなかったから、そんなことは重要だとは思わなかった。
部屋はよく整頓されてて、窓から教会の十字架が見えてたりした。
すとん、と床に座ると、目の前にテーブルを置き、ついでに数学のワークも
隆は持ってきた。
イライラも治まって、普通に教えてた。
基本は出来てたけど応用がボロボロだった。
隆が問題を解いてる間、こいつ女顔だよなぁ、話し方も優しげ?だし、あぁ
マゾかな、彼女にいじめられてんのかな、とか思ってたのは内緒です。
そのうちやたらに隆が密着してくるのに気付いた。
俺がボーッとしてるとほっぺつつくし、問題が解きおわったら抱きつくし、
疲れたぁと言って肩に寄り掛かるし。
取り留めのないことだけど、何だか気になったので言った。
『隆、おまえは猫かよ、離れろ暑苦しい。』
『何でだよー。クーラー付けてるじゃん。ちょっとくらいいーだろ。』
『バカか。何がいいだよ。この甘え野郎。』
『ひどいなー。俺、しゅんにしか甘えねぇもんね。』
ドキッとしてマズイと思った。
だけど焦りを隠すみたいに勝手に言葉が出る。
『何で俺なんだよ。彼女にしてもらえ。』
『彼女いないよ。俺好きなのしゅんだし。』
…きた。
アッサリ言われてしまった。
何、何、何。
『あのなぁ俺はね』
『男なのは分かってるよ。だけどしゅんがいーや。』
いーやじゃねぇだろ馬鹿野郎とか言いたかったけど、混乱中。
『このマゾが。何い』
『えぇー?しゅんがヤッてくれんの?』
くすくす笑いながら床に俺を押し倒した隆。
『でもさぁ、俺へタレかもだけど、マゾじゃねぇよー』
薄い唇から(考えてみりゃ女顔してるけどサド顔もしてる)舌が覗いて唇を
舐められた。
どぎまぎするのもしょうがない。
恋愛歴ナシだし、幼なじみのやつが初恋だ。
中学受験のせいでそっち方向の知識はサッパリ無し。
『……っく』
うわぁぁぁと思ってるうちにファーストキス奪われてた。
速かった。
フレンチだったからだろーけど。
また綺麗な顔で笑われて、今度はゆっくり舌が入ってきた。
体が反応してるのが分かる。
『…ぁ…ふぁ………』
みたいな喘ぎ声が出てビビッた。
そのまま傾れ込むようにベッドへ。
『汚したら、明日学校行けなくなるよ』
と理由を付けつつ脱がされる俺。
よく分からなかったけど、体は熱いし、オナニーさえしたことないし。って
感じで、乳首吸われた時はヤバかった。
あんなに男でも感じるのかと思った。
執拗に舌で乳首をなぶられて、勃起したアレを下着越しに触られて、初めて
イッてしまった。
ショックだった。
すこし触られただけなのに。
恥ずかしさのあまり目つぶってた。
『あーイッちゃったじゃんかー。飲みたかったのに。しゅん、エロいー。』
おまえの顔と声の方がエロいと言いたかったけど無理だった。
ちゅく、と音させてフェラする隆。
またも呆気なくイッてしまうと、俺の精液をゆっくり指に絡めて、アナルを
ほぐし始めた。
『なな何っー』
ホモどころかノーマルのSEXのしかたさえ知らなかった俺は当然ビビる。
『平気ー平気ー。』
馬鹿みたいに優しく隆は、繰り返すけど、指は止めない。
そのうち感じ始めると隆は自分のモノをとりだした。
大きさは俺とそんなに変わらない。
ちょっとホッとした。
『いくからな?エロく喘げよ。』
エロいコトを耳元で囁かれた。
真っ赤になるまもなく隆のアレが入ってくる。
『…はぁ……ぁ…ぅ』
最初は当然痛い痛い。
そのうち快楽に飲み込まれて、何が何だか分かんなかった。
ただ向かいあわせで自分がすごい腰振ってたのは覚えてる。
それで二人してイッてしまった。

それがキッカケ。
今は俺たち高校三年。
隆はもうちょっとサド顔になって、俺は部活を引退した。
ホモカップルだってことは周りは知らない。
教えれないし。
俺は系列の大学にエスカレーター式でそのまま上がるから、隆は同じ大学に
行こうと必死に頑張ってる。
難関は数学と論文みたいだ。
一緒に大学通うのもいいかな、と思って俺が数学を教えてる。
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