繁華街のポルノ館。
日中はがら空きだ。
その道の人がそれだけに来ている。
僕は短パンにスニーカー。
トイレに行く通路のソファにリュックを枕に寝る。
野球帽でほとんど顔を隠すが周辺は見通せる。
短パンは短めにはき、足下から覗くとペニスは丸見えだ。
トイレに行く男がたまに通る。
足下の空いた椅子に中年の男が。座った
そーっと短パンの中を覗き込む。
僕は眠ったふりを続ける。
ペニスは早くも反応して長さを増し、動き始める。
男は短パンの裾をそーっと持ち上げ、見よい位置を作る。
さらに大胆に裾をたくし上げる。
三分の二くらいは露出しているはずだ。
男の顔がそっと近づく。
僕は眠ったふりを続け、帽子の隙間から男の表情を読む。
何かがペニスに触れた。
男の舌がペニスをすくい上げ、熱く濡れたものが包んだ。
男は大胆に僕の足を押し広げていく。
中年の男ならではの巧みさで、深く浅くペニスを愛した。
「ああ」
僕は声とも溜息ともつかず呻いた。
僕の手が男の白髪頭をかき抱いていた。
瞬間、股間に電気が走り、僕は男の頭をのけようとした。
しかし男は首を振って拒絶し、さらに深く咥えなおした。
間もなく絶頂を迎えようとしていた。
ペニスが何度大きく痙攣しただろうか。
男の口中深くに僕は体を震わせながら射精した。
その後この男に会うことはなかった。
ここで僕はさまざまな男たちに愛されながら過ごしている。