ち○んセレクション

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痴漢・・・
投稿者:
さえ
「あっ・・また今日も・・・・」
朝の通勤電車の中だった・・・
いつもの時間のいつもの車両、いつものドアの横に立っていると
いつの間に私を見つけだしたのか・・・・・・・・男達に取り囲まれていた
ただ、彼らはいったい何人で、どんな男達なのか私は知らない。
満員電車の中で、あたりを見渡せないせいもあるが、それ以上に
顔を上げて彼らの顔を見ることが怖かった。
 

「変なことされたら、声をあげて助けてもらったらいいじゃない
黙ってるから、奴らを助長させちゃうのよっ!」
以前はそんなことを思っていた。
少なくとも私が初めて痴漢にあってしまうまでは・・・
現実はとてもじゃないが、声など出せなかった。
それどころか金縛りにあったように
されるがままになっている自分が信じられなかった。
ただ、被害者の自分の方が悪いことをしているかのように
心臓が大げさなほどドキドキしていた
声をあげれば、もっとひどい仕返しがあるかもしれない・・・・・
そんな恐怖感が体を凍らせていたのではないかと思う

学生の頃に出くわしていた痴漢はまだ単独で、
そんなに荒っぽい事はしなかったのだが
OL時代の通勤電車の中はかなり勝手が違っていた
複数で、しかも周囲の乗客からは消して見えないように
取り囲んでしまうのが彼らの常套手段だった。

新しいパステルブルーのスーツを着て、1ヶ月間の新人研修を終えたある朝、
彼らに初めて取り囲まれた。
それまでは触れるかどうか、くすぐったいようなタッチの痴漢達しか知らなかった
私に彼らの行為はかなりショッキングだった。
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