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捕まった時の記憶
投稿者:
ドテチン
私、痴漢で捕まったことが3回あります。
皆様の参考になればと思い、その3回目のことを掲載します。
2年くらい前のこと。
痴漢といっても、それは明らかに不可抗力であった。
相手と正対し、私の手が相手方の足に触れた時点では、すでにミニスカートは捲りあがっていて生足が押し付けられる形。
2回逮捕されている私は「この次捕まれば起訴は免れない」という危機感があり、痴漢と誤解されることもいやなので、自分の手を移動させ、相手の足から離そうとした。
しかし混雑した車内、その作業は容易ではない。
間違って私の親指の爪が、相手の陰部をパンツの上から一瞬引っ掻くような形になってしまった。
次の駅に着いて下車した時、相手は私を痴漢として駅員に突き出した。
警察での取り調べが始まった。
刑事は前科者の私の言うことなど何も信用しない。
その落胆を更に大きくしたのは、相手方の供述が事実と異なっていることであった。
「パンツの上から陰部を指の腹で撫で回された」と言っているらしい。
これはひどい。
状況説明を繰り返し刑事に行っても全く埒があかない。
その日は留置所に泊まることになる。
翌日、また取り調べが始まる。
昨晩留置所の中で力関係を熟考し、一日も早く釈放されることを選択した私は、痴漢の容疑を認めることにした。
調書が作成されるが、してもいないことを認めるのであるから、つじつまが合わない箇所がある。
相手の言い分を少しずつ刑事から聞き出し、それに合わせるように供述した。
最後はお決まりの反省の言葉に締めくくられ、迷惑防止条例違反に係る被疑者の供述調書は完成した。
明日は地検に護送される。
留置所で2晩目を過ごすことになる。
翌朝手錠をかけられ、同時に護送される数名とロープでつながれ、護送車で地検へ向かう。
地検の地下室では、警官の必要以上にデカイ声が響き渡る。
「第○系統、総員○○名、質問○、公判○、区検○、・・・。
」両手錠のまま、同行室の檻の中に入れられ、検事調べの順番を待つ。
因みに迷惑防止条例の担当は区検である。
しばらくの後、別室の検事の前へ連れ出され調べを受ける。
調べといっても「10日間拘留をつけるか否か」の判断をするだけのことだ。
案の定、拘留請求となった。
朝一番で地検に向かった(押送)が、地検から所轄署へ逆送されるのは夕方過ぎである。
6時間以上も手錠をはめたまま、硬い椅子の上で座っていたことになる。
留置所3泊目である。
明日は、裁判官による拘留質問だ。
翌朝、また地検へ押送される。
護送車はいくつかの署を廻りながらなので、乗車時間も相当にある。
地検から裁判所の地下同行室へ移され、いつ呼ばれるともわからない重い時間を両手錠のまま過ごす。
裁判官の前で必死に謝ったが、それはまったくの無駄。
結論は既に決まっている。
10日間拘留がすんなりと認められた。
釈放される日がどんどん遠のいてゆく。
起訴されるのであろうか。
そうなるのであれば起訴拘留も付加されるので、少なくとも20〜30日は出られない。
4泊目の留置場である。
体全体が臭い。
食事についてお話ししましょう。
留置所の朝食は沢庵とふりかけ付の冷たいごはんと味噌汁、晩飯はごはんと適当なおかず(当然コンビニののり弁当の方がおいしい)と味噌汁。
昼食は(地検でもほぼ同様だが)コッペパン2つとジャム・マーガリンと白湯である。
空腹であっても美味しいと思えることはない。
因みに、入浴・洗濯は共に数日に1回程度である。
朝を迎えたが今日は何も無い。
区検からの呼び出しが無い限り不毛の一日を過ごし続ける。
10日間拘留が始まってから早めに呼び出しがあるのであれば略式裁判の可能性もあるが、検事が起訴することを前提にしているのであれば拘留期限のギリギリまで呼ばないであろう。
なんとかして起訴されることだけは回避したい。
弁護士と相談し示談に持ち込むことも考えたが、示談交渉をしている間に検事の考えは決まってしまうだろう。
無駄である。
楽観的に考えることを諦め、起訴された場合の身の振り方を考えることにする。
5泊目を迎える。
6泊目の夜、明朝押送(中間調べ)されることを警官から告げられる。
検事に必死に謝れば在略で済むかもしれない。
しかし私は3回目である。
起訴される可能性は70%以上である。
検事との話しを想定して、一晩中シュミレーションを繰り返す。
翌日、また長いこと待たされて検事調べが始まった。
謝罪、謝罪、謝罪の繰り返しである。
しかし、それを無視するように検事の取り調べは冷たく行われる。
軽蔑と嫌悪と敵意に満ちた眼で睨み付けられながら・・・。
内臓の中まで見られているようだ。
検事の怖さは刑事のそれとは比べ物にならない。
自分を取り調べた刑事がやさしい神様のように思える。
数時間の取り調べが終わり調書は完成したが、略式裁判即罰金で終わるとは言われなかった。
後日また呼ばれるらしい。
その時に処分が決まる。
留置所に戻った夜、明日もう一度検事のところへ行くことを告げられる。
朝が来た。
これが最後の押送であって欲しい。
昨日の検事の前にもう一度着席した。
略式裁判による罰金とする旨告げられる。
釈放である。
娑婆に出れる。
奇跡としか言いようがない。
裁判所に移動し、手錠をやっと外され、書記官から罰金の額を宣告される。
電車賃を借り、留置所を出た時の汚い格好のまま電車に乗り所轄署に戻り、
7泊の留置所生活と手錠から開放される。
この経験から得たもの。
迷惑防止条例及び取り調べの方法については問題点がある。
初犯であろうと無かろうと、被疑者の男性に助かる術はない。
自分が何もしていないことを立証することは不可能と言っても過言ではない。
誤解されるようなことはしない方がいい。
誤解するような女は抹殺した方が良い。
それと・・・相手の住所氏名を確認できるチャンスは1〜2回ある。
そんなとこです。
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