俺が捕まった時は相手の女性は初め訴える様子じゃなかった。
だって電車が揺れた時に手が女性の胸に当たってしまい
その女性が自分の腕で胸をガードしようとしたのが、
俺の手を振り払ったかのように見えて、運の悪いことに
そこに私服鉄警が乗ってて見られてしまった・・・。
と言うことなので電車を降りる時、女性も、俺も何事もなかった
ように降りた。すると鉄警(男と女の二人組)が俺に
「ちょっと話があるんだけど・・」
と言って来て、そうしているうちに女の鉄警の方が女性を引き止めた。
別に触ろうとして胸に触れたわけじゃないし話せばわかるだろうと
警察まで鉄警と一緒に行った。
運の悪い事に、当時の俺は勤めていた仕事を辞め求職中で、
それまで会社の寮で生活していたので住むところも無くカプセルホテルで寝泊りしている住所不定中の身だった。
警察に着いて自分の生活事情を話して、
いろんな会社に面接に行ったりして電車に乗ることが多く、
時には同じ路線を往復することもある・・。と説明した。
どうも電車に頻繁に乗る俺に鉄警が目をつけていたようだ。
その話を聞いていた鉄警の上司が
「なに〜〜、無職のクセに女に触れたのか〜〜〜!!そんなもん即、逮捕だ!!」
と言った。ちなみに、その時はまだ女性の方も特に痴漢されたと思ってなかったらしく被害届も出してなかった・・。
で、鉄警の上司が俺を捕まえた鉄警に「早く女性に上手く話しつけて被害に遭った事にしてもらって届けを出させて逮捕状をとってこい」と命令した。
でも、こんな馬鹿げたことで前科持ちになるなんて、そんなことあるわけないし、女性も届は出さないだろう・・。
と思ってたら・・・、甘かった!!
こともあろうに女性が被害届を出しやがった!!
そんなアホな!!俺はそのまま取り調べ〜留置場へ・・・。
当時は罰金が5万円だったので1週間ほどして支払って出てきた。
無職の俺には逮捕されたことも辛かったが5万円払うのがもっと辛かった。
みんな信じられないかもしれないけど、この話は本当にあった俺の体験談です。
警察も女もあれから信じられなくなった・・・。
そして電車に乗るのも怖くなった・・・。