ち○んセレクション

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引退宣言
投稿者:
ジダン
某日、混雑した車内にて、OK娘か?と思われる相手の生尻を堪能し、
動きもなかったので、パンツの脇から侵入しようと試みたところで、
いきなり手をつかまれ、「触わってんじゃねーよ」と言われた。
当然、「おれじゃねーよ」と言い逃れたが、しつこく食い下がり、
降りてからも口論になり、目撃者でもない第三者が人の良さそうなフリして仲介にやってきて、脱出の機会を失った。
その跡、K察がやってきて、別れて取調べ。
意見が平行したままということで、逮捕、留置すると言われ、
しかも裁判で決着がつくまで拘置所で暮らしてもらうと付け足され、青ざめた。
1ヶ月どころか1週間も会社を休めるわけがない。
仮に休めたとしても、自分から連絡が取れない状況であれば、怪しまれる。
最短で出る方法は、相手の主張を全面的に認め、早く示談を成立させることだと思った。
その日は時間もなく、はじめての留置場で一泊。
8畳くらいの鉄格子つきの5人部屋に布団を敷いて寝た。
実際は、眠れなかった。
いつ出られるのか分からないし、告訴取り下げも不確定、
会社へは何日ぐらい、ごまかせるか、不安に押し潰されそうだった。
翌朝6時起床。
トイレ掃除、部屋の掃除は順番。
新入りは、部屋を出るとき(布団を片づけるときなど)
にみんなのサンダルを出しておくこと等、先輩に教えてもらった。
食事は食パン4枚。
ジャムとバター付昼・夜は白米とおかず。
毎食お湯が配られる。
こんなところにいなければ、まずお湯を飲むことなんてなかっただろう。
熱湯か、ぬるま湯を選べる。
ぬるま湯は「水割り」と呼ばれている。
みそ汁などのオプションメニューは、数日滞在後、
事前の注文で金を払うと追加で頼めるらしい。
(1杯100円)知らないことばかりだった。
7時の朝食後、9時に運動があり、運動場へいく。
運動場といっても留置場内の一室で、タバコを吸うか、ヒゲを剃るための時間。
体操をすることもない。
翌日には地検で新検というのがあり、供述内容について質問を受けた。
スカートの上からだと迷惑行為防止条例違反で罰金5万円で済むがスカートの中に手を入れると強制わいせつ罪になる。
これは罰金刑がなく、重罰。
ただし、親告罪のため被害者の告訴がなければセーフ。
告訴を取り下げてもらえるように、お願いするしかないな。
とか会社はどうするんだ?などと検察官は、辛辣な言葉を浴びせてくる。
起訴する気満々である。
警察以上に嫌味な奴だ。
しかも留置組は朝から検察庁の同行室で待たされ、全員が終わるまで帰れない。
同行室は、固い木の6人がけベンチが2つ。
1部屋12人で待たされる。
9時から18時までは帰れない。
しかも呼ばれるまでは、横になって寝ることもできない狭い部屋で誰とも話せず、手錠をかけられたまま過ごす。
まだ留置室の方が楽だ。
やっと呼ばれても人によっては5分程度。
1日で300人くらいが地検または地裁に呼ばれているため、長く待たされる。
その日は、とにかく疲れた。
夜はすぐに眠れた。
さらに翌日には、検察官の勾留請求(原則10日)を裁判官が認めるかどうかの「勾留質問」があり、また朝から待たされた。
ここで勾留請求が認められ、出られないことが確定していたら、会社に事実がばれていただろう。
私は、運よく、その前に示談が成立した。
会社は丸3日休んだ。
親戚の不幸で・・・とよくある理由で押し切ったが、やはり初日に自分から上司に連絡しなかったこと、その後も連絡しなかったことなどで、かなり疑われたが、家族と口裏を合わせて、押し通している。
肝心の示談金だが、相場は30万円くらいらしい。
しかし、今回は相手がごねたので、結果として50万円になってしまった。
たぶん同じように苦い体験をした人なら分かるだろうが、有罪が確定すれば、失うものが山ほどある。
留置場にも1日だって居たくないと思ったはずだ。
これを機に私は引退する。
最近の女は5年前に比べてかなり強くなった。
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