僕がのぞきに目覚めたのは高校生の時で、学校帰りの雑居ビルで女子高生の排
泄を出来心で覗いたのが始まりだった。以来、ずっとトイレのぞきを欠かさず
生きてきている。いまでは、新しい建物や知らない建物を見ると中に入ってト
イレの状態を確認するような癖まで付いてしまっている。6ヶ月ほど前から、
とある有名国立大学の農学部の3階の女子トイレで覗きをずっとしている。そこ
の女子トイレと男子トイレは、エレベーターを挟んで隣り合っており、基本的
に外から見てのぞけるような雰囲気はない。しかし、男子トイレの大便器の横
には人がやっと通れるほどの鉄でできた扉がある。実は、この扉は男子便所と
女子便所をつないでいる。扉には百葉箱のよろい戸のような隙間が付いてい
る。そのため、排泄中の人からは横を向いても何も分からないが、この扉を少
し上から覗くと扉の隙間ごしに排泄している姿が丸見えになる。僕は女子トイ
レの鉄扉をボンドで固め完全に封印し、男子トイレの鉄扉を壊して、自分専用
のチェーンをかけた。そして、ことあるごとに覗いている。図書館が2階にあ
り、2階に女子トイレがないためそこそこの利用客があり、50時間に延べ348
人の人が使った。僕はここでの記録を克明に付けている。そのため、本を読む
と大便がしたくなるというのは本当だと確信している。今日は、いつも見てい
る文部事務官の人の排泄がとても印象に残っている。彼女は、1階で働いている
がしばしばこの3階のトイレを利用する。かならず大便の時のみである。今日も
彼女が入ってきたとき、「ああ、大便かな」と心の中で呟いた。彼女はいつも
通り扉を閉めて座り込むのかと思うと、しばらく扉の方を向いてごそごそして
いる。何をしているのかとよく見ると、なんと、スカートと下着を全部脱いで
いたのだ。僕は心の中で「なぜ?今までは普通だったのに」といぶかしげに思
いながら、息を殺して見続けた。それから、ハイヒールの音を小刻みに鳴らし
て彼女は便器にあわてて座り込んだ様子だった。和式便器の前に付いている配
水管を、手でぎゅっと握っている。頭は完全に下を向けて局部をのぞき込み、
背中は異様に猫背になっている。横から眺めると、蛙の置物の様な感じで、少
し滑稽に思えた。肩までの髪の毛が、体の動きに合わせて少し揺れた。彼女も
息を殺して力んでいるような感じだった。僕はばれないように、気配を消しな
がら覗いていた。次の瞬間、辺りの沈黙を破るように「ビジャアッ〜〜〜ッ
ツ」と濁流が彼女の臀部から、白い便器に一気に流れ込んだ。完全に水となっ
た便は、5秒ぐらいの間をおいて断続的に便器に4回も注がれ、便器の中の水た
まりでは、未消化の排泄物が不自然な方に渦を巻いていた。あとになるに連れ
て、排泄量は少なくなっていった。下半身に何もまとわず白い肌が背中の中程
まで露出している状態と、便器の中のうす茶色の液は、おそらく普段の働いて
いる彼女からは想像できないだろう。僕は、自分の心臓の鼓動が早くなるのが
分かった。もう見慣れてきた排泄であっても、下痢のために便がかからぬよう
にという配慮のためか、下半身丸裸の彼女が普段は見せるはずもない姿をさら
していると思うと、得体の知れない感覚に陥った。彼女は、そのあとも少し息
んで残りの便を出そうとして1分ぐらい格闘していたが、小指の先程度の便が出
て終わりだった。そして、終わりかけに小水を申し訳程度してトイレットペー
パーをまき始めた。最初は前から女性器を拭き、3回にわたって手を後ろから
回して肛門を拭いていた。下半身に何も付けていないせいか、かなり大股開き
になって拭いた。そして、立ち上がってからハンドルを足で押して、それらの
ものを流すと、扉の方をむいて、下着とスカートを分解し、かなり手間どりな
がらそれらを履くと、扉を開けて出ていった。手を洗って、鏡に向かう時間は
10秒ぐらいであっという間にトイレのドアを開けて立ち去った。僕は放心状態
で、オナニーするわけでもなく、しばらくの間、その扉から白い便器を眺め
て、今さっき起きたことを頭の中で何回か再生させていた。そして、トイレを
去った。