変態暗黒街セレクション

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ラジオ体操の帰り
投稿者:
通りすがり  
今思い出しても腹が立つ。
しばらくトラウマになった出来事は、私が小6の時。
ラジオ体操のあと、家が一番遠い私は一人になった帰り道を歩いていた。
見慣れぬ白い車が止まっているのは遠くから分かっていたけど、私が近くに
来たとき、急に窓が開いた。
「○○病院までの道を教えて」
20代くらいの男が声をかけてきた。
何でそんな遠くの、でも誰でも知っている大病院の場所を、こんな朝から、
私みたいな小学生に?と思ったが、正義感あふれる小学生だった私は親切に
しようと、隣の市にある病院の場所を、知っている限り説明しはじめた。
でも、車中でその男が自分のモノをズボンのチャックから出していたことに
気がつき、驚いて凝視していると、
「あ、これ?これを看護婦さんにみてもらいたいんよ。中のタネを定期的に
とってもらわんと、痛くてしょうがない。」
と、ニコニコしながら言った。
私はアレが勃起することなんか当時知らなかったし、変にテカテカ光ってて
男もいたわるように撫でていて、本当に病気みたいに見えたので、気の毒に
思いながら病院までの道を知っている限り説明した。
「なんで先生じゃなくて看護婦さん?」
と聞くと
「女の人でないと気持ちよく直らんのよ。手とか口とか、おまたとか使って
もらわんと。」
と答えた男。
私の頭はハテナマークになり、意味分からないけど気持ち悪くなってきた。
ところが「この人は病気なんだから」と、気持ち悪く思う私自身に罪悪感を
感じた当時のアホな私。
ダッシュボードに目をやると、素っ裸の成人女性の写真。
それもまた凝視してしまった。
すると男が
「こういうの撮らして?」
と言っているところに、ラジオ体操の帰りのグループが通りかかったので、
「一緒に帰るから、じゃあ失礼します。」
と律儀に挨拶して、何事もなく家にたどり着けた。
それから中学に上がり、いろんな知識を学校や友人や漫画で知り、やっぱり
あの時の男はただの変態アホ男だったと確信し、子供の親切心を踏みにじり
やがって!と殺意まで沸いてきた。
あの時ちょうど他の子たちが通りかからなかったら、と思うとゾッとする。
その後10年ぐらい、男には嫌悪感を感じ、汚く思えてしょうがなかった。
30歳も過ぎると「よくあんな朝早くからご苦労なことで・・」と思えるが
母となった今、自分の子供にはあんな思いはさせたくないから、道端で人が
死にかけていようとも、演技かもしれないから、絶対に知らない人とは口を
きくなと言い聞かせ、気休めかもしれないが、防犯ブザーも持たせている。
心当たりのある方がある男の人がいらっしゃったら、一度死んでください。
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